胸の振子~はてなブログにおひっこし

というわけで、さるさる日記→はてなダイアリー→はてなブログと引っ越しを重ねそして

歩いてみよう

手術の翌朝。この病棟では回復食が重湯やお粥ではなく、「ERAS食」といってスープやゼリーや乳酸菌飲料の組み合わせによるお献立。どれも美味しく完食(飲)したが、残念ながら甘さがいつまでも口中に残ってしまう。早くお茶がほしい。歯を磨きたい。口をすすぎたい。

 

貴重品を入れた引き出しまで手が届かない。古い銭湯やレトロモダンな飲み屋さんなんかは靴箱が小さな木の板のカギでしょ。ここのカギはそれを小さくして樹脂にした感じ。コードを通して腕にかけて管理する。

普通のキーロックより差込口が広くて、身体の自由が多少きかなくても、薄暗くても解錠しやすいはずだけど、これが届かない。ちょっと上体を起こしてひねると痛い。そして、いろんな管が邪魔。

 

それでもiPhoneが入ってるので、何度かトライしてエラーしてまたトライして、なんとか引き出しを開ける。

 

やがて看護師さんが来た。「立ってみましょうか」と言われた。

まずベッドに腰掛け、点滴スタンド(上には点滴の袋、下には導尿に繋がったバッグが)を添えて立ち上がってみ…ると、めまいがひどくて厳しい。

しばらく休み、また起きて、4人部屋の病室の窓際のベッド前から部屋の出入口まで行って、戻って、もうそれだけでも大変な感じ。

 

昼食(やっぱり飲み込むタイプのもの)を挟んで、そろりそろりと歩く。

トイレまで問題なく往復できれば導尿を外すことに。

夕方点滴が終わる。身軽になれば、シャワー浴もできる。

トイレ復帰は最初バリアフリーの広い個室からスタート。転倒の危険が減って点滴スタンドを上手に移動させられるようになれば、普通の個室もオッケー。

 

夕食から普通食。

そういえばテレビを全然見る気にならない。ワイドショーはその頃韓国の悪口ばかり言っていたし、もとよりあのタイプの番組を見なくなって久しい。あっそうだ、消灯時間を過ぎたらテレビ見るのやめようねー。音消してても、天井にちらちら光が反射してうっとおしいからねー。