胸の振子~はてなブログにおひっこし

というわけで、さるさる日記→はてなダイアリー→はてなブログと引っ越しを重ねそして

蓮とエーデルワイス

谷山浩子さんの「そっくり人形展覧会」が笑っていいとも!でキムタクと松たか子がゲストだったときに流れたというので増刊号を予約して、
日曜日は告別式だった。

下のコドモの小学校の先生が急逝されたのだった。
担任ではなかったが、3-4年の時は隣のクラスの先生で、
亡くなる前日、コドモはチームティーチング(複数の先生の授業)でお世話になり、クラブ活動でも姿を見かけていたという。
夜中腹痛を訴え、救急病院にお子さんが連れて行ったときには様子を見ましょう、と医師に言われ一旦帰宅し、翌朝容態が急変。急性大動脈剥離。まだ51歳の若さ。

祭壇に蓮の花の写真。学校で飼育委員の児童達と育てていてなかなか咲かなかった蓮が、先生の亡くなった日に咲いた。棺に写真を納めることに。

読み上げられる弔電の中に、少年野球で知っている子からのもの。この子の担任の先生だったという。
お焼香。棺の上に子供の字でたくさんの手紙。
喪主であることを示す奥様のリボンを無邪気に引っ張るお孫さん。

4年生の時、日曜参観日に見に行った授業は音楽、学年全クラス合同授業。
この先生が明るく授業を進めていた。
リコーダーの合奏でおなじみのエーデルワイス
映画「サウンドオブミュージック」で流れる曲のひとつ。

授業の後半、先生は映画のダイジェストの映像を少し流し
この曲の流れる場面について説明してくれた。
児童たちは見たことがなくても、親の世代は一度は見たことがある映画。
授業を聞かずおしゃべりに夢中だった親達も、映像に惹かれていた。

「児童生徒の皆さん、先生の棺にお花をお願いします。正面玄関で出棺のお見送りを…」
葬儀会社の社員さんのアナウンスが流れる。
制服姿の少年少女が前に進む。卒業生だ。
たくさんの花に包まれて、でも残念でならない、という表情で先生は眠っていた。
ご冥福をお祈りします。