ごらん パレードが行くよ（後編）

今ぽちのとことタイトルがかぶってるのに気づいたけど、まあいいやあ。

世帯主様はあちこちぱちぱち、お手軽デジカメで写真を撮る。
少し前に尋ねた。
「ずっと欲しい欲しいって言ってこないだようやく買ったキャノンのＥＯＳKiss、どうして今日持って来なかったのかねー？」
「人込みでぶつけたら大変だから」
そこまで可愛いのか、箱入り娘。

待ちに待ったパレードの時間。
コドモは、大粒の涙を流していた。

感激したからではない。
「トイレに行きたいよおおおお！！！」

いっぺん世帯主様に連れて行ってもらったそうだけど、
ちっこいペットボトルで与えたお茶のせいかもしれない。
もうもうここまでくるとトイレどころか、身動きもとれない。我慢するしかない。
いっそ涙に姿を変えて流れていってくれないかと無茶なことを思う。

消防局のマーチングバンドが演奏する「好きですサッポロ」が晴れやかに響く。なのにああなぜ物悲しい。

ごらん パレードが行くよ♪

コドモを励ましながら、パレードを見る。
あ、監督だ。選手会長の金子も一緒だ。新庄だ。ひちょりだ。
でも、コドモの耳には届かない。

パレードが通り過ぎた後も、混乱を防ぐためにしばらくはその場を動けない。
絶対に南の方向（パレードの進行方向）に向かってはならない。
地下街の入り口は将棋倒しの危険がある。

となると、トイレを借りるのはすぐ北にある西武。
動けるようになった瞬間、コドモの手を引いて直行、とにかく人の流れに乗り、下りエスカレーターを見つけ、すでに行列ができているトイレへ。
…間に合った。

ごめんなさい、ゴミ拾いをすべく
きちんと４５リットルのポリ袋１０袋、準備してたけど
この緊急事態なので、西武に向かう途中でどなたかに託しました。

ほっとして軽くおひる食べて帰宅。
世帯主様とコドモは帰り道ぐっすり寝てました。
ワタシはまだ脳みそが沸いていて、帰宅してからもやること一杯で、
しばらく元気だったけど、
そのあと電球切れたからって買物に出てしまって、そこで力尽きましたねえ。

ところで今朝の北海道新聞に載っていた写真を見て、がっかり。
大通西３でフェンスを押さえているはずのボランティアが３人、どうしてケータイ構えて写真撮ってるの！（新庄が人込みにブレスレット投げた話も同じ。事故が起きたらごめんじゃ済まない）