胸の振子~はてなブログにおひっこし

というわけで、さるさる日記→はてなダイアリー→はてなブログと引っ越しを重ねそして

(約)一年で一番幸せな瞬間のはずが

ようやく、入手したです。
谷山浩子さんの新譜「月光シアター」。

予約していた店では、買えなかった。

客注した時の資料を持ってきてくれた。
「メーカーにこうして送ったのですが、届かなかったのです。」
再度注文しても、土日を挟むので、届くのは来週火曜だという!

散々探してくれたことに礼を言い、予約の取り消しをする。
日本中探しても、ワタシの顔を見ただけで谷山さんの新譜をにこやかに示してくれる店はここにしかないだろう。名物店長は健在。

ダメでもともと、自宅に一番近いCDショップに飛び込む。
奇跡のように、そこにあった。

家に帰る。
コドモに見せる。
聴きたいという。何を。「カイの迷宮!」
確かにこないだのコンサートで演奏されたけれど、それはこのCDの収録曲ではない。CD棚から探して「カイの迷宮」をかける。1曲終わると世帯主様が苛々した声で「いつまで続くんだ」と言う。ニュースの音声を消したのが気に入らなかったのだ。いやわかっている、世帯主様はタニヤマヒロコが嫌いなのだ。それは昔からのこと、ワタシと知り合った時から公言して憚らない。コンサートの話を書くときに世帯主様の名前がまったく登場しないのはそのためである。CDプレーヤーの電源を切り、そそくさとしまい、あとは普通の家族の夜。

今コドモを寝かせ、世帯主様はさっきのCDプレーヤーで竹内まりやのインストを聴き、ワタシはPCでようやく音に包まれる。歌が大きな乗り物となって、ワタシを包み込むのがわかる。初めて聴く曲は、曲の大きさが視覚も奪う。目を塞ぎ、楽曲に魂を甘んじて吸われる。誰もここには入れない。共にこの船に乗る人々が今この空の下にどれだけ居るのだろう。一緒にいないけれど、共に谷山系を旅する人々。