胸の振子~はてなブログにおひっこし

というわけで、さるさる日記→はてなダイアリー→はてなブログと引っ越しを重ねそして

時計屋敷猫屋敷

足の指は骨に異常なし。化膿止めの抗生剤と痛み止めと胃薬プラス軟膏。
今朝になると腫れは引いてきました。ほんとにおバカな怪我だった。

昼から世帯主様と小樽へ。
ぽち日記にある「明治」まで。

「つたのからまる洋館」がなかなか見当たらない。
あさりよしとおの傑作コミック「宇宙家族カールビンソン」で
「人気のない古い洋館」っておどろおどろしい描写を
「塩気のない古い羊羹」と聞き違えるシーンを思い出す。

うろうろ(ワタシは足引きずってずるずる)歩いた末,
ようやく羊羹もとい洋館にたどりつく。

どうも「店に来た」というより
「ひとんちにおじゃましておひるをごちそうになる」風情。
カウンターにうずたかく積まれた古新聞他多数。
ストーブはポータブルの反射式石油ストーブ
棚には茶碗やフィギュア(タイムスリップグリコと思われる)多数。
元病院だった名残と思われる「受附」の木札。ここがお会計。

世帯主様が「壁の時計は時間が合ってない」とのたまう。
見ると年代ものの巨大な時計がオブジェとして飾られている。
でも他の時計は動いている。柱時計,ハローキティのメタリック時計,
そしてなぜかコミックモーニングの創刊9周年記念時計…?
ここは時計屋敷か。
頭の中に「悲しみの時計少女」(歌唱・谷山浩子)が流れ出す。
ただし鳩時計は見当たりませんでした。ポッポゥ。

棚を見に行ったら,頭上で「にゃあ」と声がして
茶白の猫がこっちを見下ろしていた。
隣の席のお客さんもここに猫がいたのに気づかなかったようで
「あらこんなとこにいたの」と驚いている。

猫は客にあいさつしてちょっと寝て,
ワタシの席の後ろのストーブ前に陣取ってまた寝てた。

つたが風にあおられてすりガラスを叩き,パスタはおいしい。
食後絶妙のタイミングで出てくる番茶もおいしい。
しかしテーブルに「がったん!」と音立てて食器置くのはいかがかなと。
猫だってもうすこし静かに棚から下りてくるんだし。
帰りになでてきたらきちんと「にゃあん」と愛想をふりまく。

玄関先に巨大な水槽があって,鯉のように巨大な金魚がいた。
あれは猫と共存して大丈夫なんだろうか。