胸の振子~はてなブログにおひっこし

というわけで、さるさる日記→はてなダイアリー→はてなブログと引っ越しを重ねそして

とも,えんぽうよりきたる(ただしメール)

ワタシが高校2年の頃知り合った方からメールをいただく。
思えば最後にお会いしたのが高校3年の年末なので
もう(  )年くらいお会いしていないことになる。
というのも,物理的に距離がどかんとできてしまったからである。

高校時代聴いていたラジオ番組の喋り手だった方である。
ワタシは常連と呼ばれるほどせっせと葉書を書きつづけていたものだが
その放送局の社員(アナウンサーではなく,ディレクターであった)
だったその方は20代後半で突如退社し,
南の島へ飛び去ってしまったのであった。

やがて時は流れ,ワタシは寒い北の島で就職し嫁に行き子供を育て,
その方はふらふらと南の島と日本を行き来する生活を続け,
それでも年賀状やメールの交流は淡々と続いている。
毎年美しい南洋の写真を添えた年賀状がやってくる。
時には3月くらいに届くこともある。
ワタシはほぼ毎年変わる住所のメモを持って,
郵便局でエアメールの出し方をきく。

ある年,「本を出したが売れ行きがすかすかだ」と書き添えた年賀状が来た。
普段あまり?というものをしないのだが,
このときばかりはさすがに日本のご実家に?。
優しいお母様に本のタイトルと出版元を伺い,即注文したものだ。
待ちわびた。届いた。もう爆笑また爆笑。
そして受験生だったワタシにかつて「いつか機会があったらお話します」
と言っていた「会社を辞めた理由」が載っていた。
(註:当時散々苦労して入手しましたが,今はこちらで手に入ります。
http://www.esbooks.co.jp/myshop/akakuro/shelf_id=08
12月2日現在在庫残りわずか。急げ!)

これまたある年,年賀状に南洋の写真が2つ載っていた。
それぞれに小さく人影が見える。
「結婚通知」であった。
ありきたりの結婚式写真ハガキなんざ使わないのが心意気である。
かくいうワタシも自分の最近の写真を送った記憶がない。
(コドモのは送った覚えがあるが,いったいいつのを送ったやら…)
いっそのこと,ずーっと高校生のまんまの顔で記憶しといていただきたい。

冒頭のメールは「娘。が生まれたよ」であった。
あと,年賀状はお休み,
「春を過ぎて居住地が変わってから挨拶状を出すからね」というもの。
今朝見たらもう1通メールが届いてた。
「新しいメルアド間違ってました」という詫び状で
妻子の名前の間に,小さな字で署名があった。