胸の振子~はてなブログにおひっこし

というわけで、さるさる日記→はてなダイアリー→はてなブログと引っ越しを重ねそして

ジャッキーペッパー

夏休み、遊園地に向かう車で昔住んでいた家のあたりを通った。
街並みはどんどん変わっているけれど、今でも残っている店がある。

いつも行けるわけではないけれど、
何かいいことがあると連れて行ってもらえた、
とてもおいしいハンバーグの店。
ファミレスとも違う。
小学生には縁はなかったけれどステーキもある。
焼き加減はいかがいたしますか。ガーリックはお付けしますか。

懐かしいなあと思っていたら、
きのうたまたま残業でひとりごはんになったとき
街中に同じお店を見つけた。
入ってみるとぽつぽつお客さんがいて、
日ハムのラジオ中継なんか聞きながら年配のコックさんが鉄板に向かっている。

鉄板から少し離れてカウンターに。
カットステーキは本日完売ということで
サーロインステーキを頼むと、まずかたまりの肉を切るところから。

付け合せの準備も手際よく、
ビールを飲みながら(これも小学生だったら縁はない)眺めていて愉しい。

絵に描いたようなステーキが焼きあがって、レモンバターが乗って、
さあどうぞ、と運ばれた瞬間、
コックさんとワタシとウェイトレスのおねえさんはほぼ同時に気がついた。
ナイフとフォークがまだ来てない。
平謝りでおねえさんが飛んで持って来てくれた。

懐かしい味がする。

地味に、素朴に続いていることが
安心感と楽しい記憶を呼び起こしてくれる。

お会計で伝票を見ると、驚いたことになんか見覚えがある。
おそらく開店当初から同じ様式の、独自の伝票を使っている様子。
壁に飾られたカレンダー、「ありがとうございました」のプレート、
きっとスタッフの愛犬なんだろうなあ、かわいい子犬の写真。

ガラス越しに見送ってくれたコックさんの笑顔も嬉しい
夏の終わりかけの夜、いい週末。