三十七歳の地図
たちかまはおでんの具になった。これはおいしい。
蕁麻疹は3夜連続。
昼間にも出るようになったので、昼休みに薬局に行く。
広範囲に出てすぐおさまるならこれ、と、ラナケインを勧められた。
(小林製薬なんだけど、メイドインプエルトリコって書いてあるぞ、いやあ遠路はるばる)
あまり続くようなら、病院行ってこよ。
今考えられる原因は、温度変化と繊維などの摩擦。
午前中、職場と倉庫を行ったり来たりして、紙の束を運んだ時に
紙を両手で抱えていると突然手首からひじの内側にかけて
「ぶわーっ」と音を立てるようにかゆくなったのは、結構怖かった。
蕁麻疹を見ると思い出すのは、小学校とかの廊下に掛けてある立体地図。
コドモの学校にも確かあったような気がする。
等高線に沿って、海は低くて青い色、山は高くて緑から茶色。
たいてい高いところは、誰かがいたずらして潰していたりする。
蕁麻疹は、赤く鮮明に盛り上がる。
かいちゃだめなんだけど、
繊維摩擦からは逃げられない。接触した部分にそって、熱を持って広がる。
薬で何とか鎮めるさーてぃせぶんずまっぷ。ちっともかっこよくない。
ああむしろ爆風スランプの「45歳の地図」に近い。
私の青春を返せー、か。