胸の振子~はてなブログにおひっこし

というわけで、さるさる日記→はてなダイアリー→はてなブログと引っ越しを重ねそして

虹の橋を渡って

土曜日の10時に、用事があって自転車で近所まで。
家に帰る途中、かすかに耳に入る、聞きなれたメロディ。

いつもマナーモードにしているケータイ、
この日だけ音を出すようにしていた。

家からの電話。
病院から、じっちゃんの心拍数が下がったとの連絡をコドモが受けた。
自転車を仕舞っている間に、病院からじかにワタシのケータイに
「あと何分くらいで着くのか」という切迫した声。

世帯主様は夏タイヤに交換するためにスタンドにいたので、そこから直行。
ワタシとばっちゃんはタクシー。

じっちゃんの手は暖かい。
でも、つながれた機械の数値は徐々に小さくなっている。

病院に「コドモも呼んでいいか」と確認、
OKが出て、世帯主様が留守番していたコドモを迎えに。

親族ほぼ集まり、コドモの習い事を休ませる連絡をして、病室に戻ると
激しく鳴り響く機械のアラーム、コドモらの励ます声、
若い先生が飛んできて、ドラマで見るような死亡の確認。
瞳孔を確認する際、ライトで照らしながら
「眩しいですよ」と繰り返し声を掛けてくれていた。

午後1時00分、臨終。
あとはものすごい勢いでいつもと違うことが始まって、終わる。
時間、人々、手続き、…そしてお金。

新しい火葬場に初めて行った。近未来的だった。
控え室の窓からは雪堆積場が見える。夏だったら緑の中なのだろう。

ワタシと世帯主様は見なかったけれど
わずかな晴れ間から虹が見えたそうだ。
繰上法要を済ませ、自宅にお骨を連れて帰ったあと。

コドモは今日から学校に行きました。
今週いっぱい忌引きで世帯主様は休みます。
実父母も義父母も忌引きの期間は一緒なのですが
新しく仕事が変わってすぐ長く休むわけにも行かないので
あすから、ワタシは出勤します。