胸の振子~はてなブログにおひっこし

というわけで、さるさる日記→はてなダイアリー→はてなブログと引っ越しを重ねそして

みんみんのみしん

お嫁に行く時に実家から貰ったミシンは、
足踏みミシンを電動に改造した年代物。

とほうもなく重いし、音はでかいし、
油と埃とモーターの熱が混ざった匂いはするし、
でも随分お世話になりました。

学生時代は家庭科の課題に合唱団の衣装。
薄紫のサテンの生地で本番当日の明け方まで作った衣装、
もういろんな意味で着られない。
ブツは残っていないけど、ミシン糸だけ残っています。

こちらに来てからは保育園のあれやこれや。
お昼寝布団用の毛布カバーはミシンなしでは作れませぬ。
毛布カバーは読者の方に譲ったので、今も現役で活躍してます。

大事に使ったミシンだけど、たしかモーターがダメになったので、
大型ゴミ回収が有料になる前にさよならしました。

今手元にあるのは、通販生活でおなじみ山崎ミシン。
糸掛けがわかりやすく、のんびり作るにはもってこい。

日曜の昼下がり、久しぶりに出番が来ました。
コドモが「給食袋を新調してほしい」とな。
中学校にも給食当番があるらしく三角巾とエプロンとランチマットが必要だけど
問題はそれを入れていくきんちゃく袋。
小学校6年間使ったのは子供子供したデザインなので持っていけないと言う。

そういえば使うあてもないのに、生地を買っておいてました。
アランジアロンゾ生成りの90センチ×2メートル。
ここはうさぎさんやかっぱさんといった可愛いものが売れ筋。
でもちょっと趣が違う、犬のスケッチを散らしたもの。渋くてチャーミング。

だいたい寸法を測って、あとは一気に作成。
90センチもあるので、きんちゃくが2枚作れる勘定。

糸かけ、上糸と下糸の調子、ボビンの糸巻き。
苦労して覚えたものは、ブランクがあっても指が覚えているもの。

アイロンでしつけ、待ち針で押さえ、ミシンのボタンを押す。
袋に仕上げて表に返し、綿ロープを通して、ローマ字で名前入れて完成。

いつもせっせと使っていたら、
もっと上手に早くできて、
もっと立派なものも作れただろうけど、
毎日おうちにいる人生を選ばなかったのだからなあ。

しばらくぶりに使ったミシンは、
やっぱり油と埃とモーターの熱が混ざった匂いがします。