ペットロスのこと
だから、動物を飼うのは辛いんだ。
犬猫ハムスター、すべてねだられても「誰が面倒見るの?」と却下してきた。
それでコドモたちは、つかまえたバッタの虫かごを、じっちゃんばっちゃんに預けていたことがあった。(数日後放してやった)
夏休みの山椒魚は、学校から預かったので、仕方なく。
そして金魚。
こんな時に仕事があると、落ち込む暇を作らない。
落ち込んでいる暇はない。
読者様から「そうかー、さいじきんぎょ、だからね。弱かったんだ。」
と言われて、なんだそれは?と頭の中で漢字変換できないでいた。
催事なんだ。金魚すくいで貰った(にしては結構育っていた気もするが)。
父からメールが来ていた。読むのが遅かった。きちんと読むには心が痛い。
実家でも魚を飼っている。
ワタシが高校生の頃は、迷い込んできたインコを飼っていた。
なぜか母は、そういう鳥と縁がある。
(もとの飼い主に返そうにも、何も喋らない)
世帯主様も、兄弟で文鳥を可愛がっていたという。
少しずつ おとなになる 悲しみを 数えるたびに
(谷山浩子「鳥は鳥に」)
コドモのうちからこういう体験をすることに大きな意味があると
立ち読みした本には書いてあった。
水槽のあった場所を通るたびに、目がそこに行ってしまう。
全部食べ切れなかった餌は、コドモがお墓の周りに撒いて、
学校に行く前にも、しばらく手を合わせていた。