両手に花なら良かったのに
朝、遠い職場に向かう世帯主様が
何か叫びながら玄関の扉を勢いよく閉めて出勤していった。
ワタシは水仕事をしていたので、何言っていたのかよくわからなかった。
出勤しようと玄関に出て気づいた。ゴミの袋ふたつ置き去り。
さっきの叫び声はバスに間に合わないからゴミ出さないで行くという意味か。
しかも今回袋の重量はいつもの2倍。
いっこずつ持ってもキツイのに、
両手に巨大なゴミ、
肩からバックとお弁当入りサブバッグ、
腕には休み中壊れたマガジンラックの木枠。
走りながら落ち着け、どれとどれとどれを捨てるか間違えるな!
ほうほうのていでバスに乗り込み、JRに乗り換えて、
ケータイで日記を読んでみる。
「ゴミステーションまでワタシが運ばなくては。」
ワタシがって、自分で書いているよ…
帰りに世帯主様は、お財布を買ってくれました。