保険金より大事なもの
実はこないだの金曜日、生命保険会社から1通の封筒が届いた。
いつも連絡とりあう支社ではなく、本社から。
入院給付金の支払に関し、調査したいことがある、と。
なるほど。
しかし封筒の宛名書き、もっときちんとしたバイトさん使おうな。字下手。
土曜日に「生命保険会社から依頼されたリサーチ担当」の女性から?。
月曜日の昼、職場に来ていただいてその「調査」を受ける。
健康保険証と印鑑を用意するように言われた。
40代はじめのはつらつとした女性がやってきた。
保険に入った経緯、今回の手術までのいきさつ、通院先、
そして一番訊きたかったのは、これだったんだろうな。
「なぜ、保険の告知事項の中に、この腫瘍を書かなかったのか。」
保険に入る前から腫瘍はあったけれど、
経過観察というだけで軽視していたんだな。
健康保険証を見せると、内側をめくって
「どこに受診したか」のスタンプを確認された。
アレルギーでくすり出してくれる耳鼻科も、胃痙攣でいっぺんかかった胃腸科も。
これから、手術した病院に調査に行く、という。
調査してもいい、という承諾書に署名捺印しておわり。
終始なごやか、な雰囲気を作って
お互いの様子を探り合う、すっげぇオトナのシチュエーション。
ぐったりして会議室を出てきたら、カウンターにお客さんがいて
そのまま本来の仕事に戻る。くたくた。