胸の振子~はてなブログにおひっこし

というわけで、さるさる日記→はてなダイアリー→はてなブログと引っ越しを重ねそして

粉の話

久しくここに来ていなかったが、
パスワードは間違えていなかった。

正月に実家から、大きな袋に入った小麦粉をもらっていた。
「おまえのところパン焼けるんなら、持って行って」とか。

確かに数年前に家電量販店の初売りで買ったホームベーカリーがある。
下のコドモは進学のため家を出ていき、
上のコドモは朝ごはんを食べず、
朝パンを食べる人数が減ってからは出番が減ってしまったものの、
ホームベーカリーは使える。
みそかにはおもちをついた。

粉の出どころを父が話してくれた。

父の学生時代の友達が、一人で農業を営んでいたのだが、
昨年、誰にも看取られずに急逝したという。
自宅に遺された粉の袋を、その方の親族が父に譲ってくれたが、
父母が使うにはちょっと多すぎた。

貰って帰った。

それにしても、これはパンの焼ける強力粉なのか、それとも薄力粉か。
聞いても正しく答えてくれる人はこの世にもういない。

ネットで「強力粉 薄力粉 見分け方」というのを試してみた。
その結果どうも強力粉っぽかったが、
うちにある「こんな小麦粉ほしかった」(薄力粉)も同じ手触りがする。

さつまいもの天ぷらを作ってみた。
なんとなくもちもちだった。

しばらく仕事でバタバタして、粉は野菜室で眠っていた。

休みの日にホームベーカリーの慣らし運転を行った。
いきなりこの粉に手を出す(!)のは差し控えて、
市販の箱入りホームベーカリー用お手軽セットでリハビリだ。
材料を合わせた袋とイーストのセット。あとは水を入れてスタートボタンを押すだけ。
がたんごとんこねる音も久しぶりだ。

だいぶ使っていなかったので、ボタン電池が切れていた。
ダメになった電池をポケットに入れて、ホームセンターまで買いに行った。
電池を入れて、時計をセットしたら、タイマー予約ができるようになった。

土曜の夜、粉をはかりで量った。
砂糖と塩とバターとスキムミルクと水を量った。
小さめのレーズンをステラプレイスの食材屋さんで買って入れてみた。
イーストをぱらぱら入れた。
タイマー予約して寝た。

翌朝。
普通にいい匂いがした。
普通にレーズンパンが焼けていた。
その粉は強力粉で正解だった。

遅くなりましたが、いただいた粉はおいしく食べていきます。
食べきれない分は冷凍して翌朝食べます。

薄力粉だったときのために、カステラのレシピも調べていたけど、
カステラは買ってきたほうが多分おいしいと思う。
泡立てるの大変そうだし。