すわっているの つかれた！

雨が通り過ぎて急に秋めく。

数日前の話だけど楽しかったので書いとく。
朝JRに乗り込んできたのは家族連れ。
小さい子の姿が見えたのでクロスシートで席を譲る。
そこでわかったここの家族構成。
ラフなスタイルの父さん、お仕事に行くらしい母さん、
４歳くらいの坊や、そして父が抱っこひもで連れて行く１歳くらいの妹。

家族はありがとうございます、と言って父さん+だっこがまず腰掛け、
前の席の背もたれとの空間に坊やが呼ばれ、父さんの膝の上。
つまり１人分の空間に親子３人が納まったというわけ。

坊やはなぜかワタシに質問攻め。
第一問「モノレールのったことある？」あるよ。
続いて「レールはうえだった？しただった？」下だな。
中には「マンションにすんでるの？」という質問。やめなさい、と母さんが制するので、それは秘密ですと答えておく。
でも即答できるのもあった。「はたらきものなの？」そうだとも！！

坊やは前につんのめると背もたれにぶつかるし、
そっくり返ると妹（きょろきょろしている）の頭とアメリカンクラッカー状態に。
父さんは膝と手のひらで坊やを支え、絶妙なバランスを取っている。

そんな父さんの努力も知らず坊やは大声で言ってしまった。
「あーあ、すわっているの　つかれた！」周囲から忍び笑いが漏れる。
いいご身分だなあ。「いいごみぶんてなあに？」
父さん「今のお前みたいなもんだよ、いつまでもこういうご身分は続かない」

おそらくワタシが出会った中でかなり最強クラスに入る父さんとその家族は
ワタシが降りる駅の少し前で、周りに挨拶をしながら降りていった。

こうしてすこやかに育ったお子様達は、
高校生になってもJRの乗り方がなってないと怒られることはあるまい。